5/22/2012

鳥肌

金環日食を見て、鳥肌がたった。
実際には金環日食そのものというよりも、みんなが太陽を見上げているというその姿や、一体感に感動した。
久々の鳥肌だった。

金環となる2012年5月21日7時30分、その1時前から日課であるランニングに出かけた。
普段であれば段々と陽射しが強くなっていくところだけれど、次第に、夕方のような穏やかさ、嵐が起こるまえの静けさが強まっていった。木漏れ日が優しく揺れてた。それとともに、ベランダや道路から空を見上げる人々が増えてきた。
ランニングの終盤、僕は家のすぐ近くにある緑の多い公園を走る。7時15分ぐらいだったろうか。早朝であって、本来であれば爽やかであまり人がいない時刻。
でも今日は、たくさんの人が芝生の上に寝転んで空を仰いでいて、今か今かと金環を待っていた。

金環日食は、それは美しかった。ピークの時には少し肌寒くなり、暗くなり、太陽の偉大さを身に染みて感じた。
でも僕に鳥肌をたたせたのは、そこに集まった人のパワーだ。
僕の好きな陽気な先輩が、日食後につぶやいた言葉。
「なにが素晴らしかったってみんなの一体感ね!!神さんあざした!」
ほんと、その通り。
あざした!

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