2/26/2012

Incredible India

インドに来て一週間。 詐欺に会い、恋をして、体調を崩し。電車は遅れ、街はゴミで溢れかえり、小さな子供までもが物乞いをしてくる。 とりあえず一通り、インド名物は経験したというところだろうか。凄まじい量の精神力と体力が必要なインド旅。それは本当に想像を絶するものだけれど、来て良かったと心から思っている。これほどまでに人や社会のシステムが異なる場所は初めてで、考えさせられることも多い。 先進国と発展途上国。 思い返せば、今まで僕がバックパック旅をした国々は、そしてもちろん生まれ育った日本も、先進国。それも頭に「一流の」という言葉がつく国々ばかり。 アメリカでの留学を経てヨーロッパへ渡り、日本では経験出来ない旅を続けた。しかしそれは、世界の中でも有数の先進国の一部を垣間見ただけであった。 今僕が旅をしているこの国は、発展途上国なのか途上国なのかその定義はわからないが、とにかく今までのどの国とも異なる。それは、日々起こりうる当たり前のことや常識、つまり「日常」という一言で形容されるものの多くが僕の知っていた日常とは全く違った姿形で現れてくるということ。非日常の連続。 しかし、そんな僕にとっての非日常は、当たり前のことであるがインドに住む人々にとっては日常である。蛇口をひねってもお湯が出て来ないということから、50Rs= 100円払えば延々リキシャーで1時間もの道程を進めることまで。 そんな日常と非日常の間で思考を巡らせながら、次の旅路へと向かう。 今、僕は乗り合いバスに乗りアーグラーから1時間の場所にあるトゥンドゥラ駅へ向かっている。座席は、運転手の隣のスペースに狭いスペースに多くの荷物と3人のインド人とごちゃ混ぜ状態。 アーグラー市内から出るときは大渋滞、リキシャー、バス、バイク、たまに馬車が入り乱れて一向に進まない。 やっと高速道路のような幹線道路に入って、順調に流れ始めた。と思ったら、故障した車、逆走するトラック、道のど真ん中に座る人が邪魔をして、また止まる。 余裕をもって2時間半も早く出発したのだが…無事到着することをただひたすら、ヒンドゥーの神に祈る。