7/09/2013

CSSTプログラムスタート

UCLAでのCSSTプログラムが始まった。

僕が今夏参加しているCSSTとはCross-disciplinary Scholars in Science and Technologyの頭文字をとったもの。日本語に訳すと「科学技術分野における学際的な研究者養成プログラム」となる。日本では一言で「理系」と称される分野の学生を、日本の僕の大学から6名、中国の各地の大学から90人ほど集め、UCLAでの研究室にそれぞれ所属させてそこでのプロジェクトに従事させる。わずか10週間のプログラムであるけれど、1週間目に研究計画書を提出、9週目にはポスターによる発表、優秀者はプログラムメンバーの前でのオーラルでの発表といったノルマがある。

このプログラムの本当の目的というものは「UCLAの研究者青田刈り計画」といったようなもので、優秀な学生をプログラム内で見つけUCLAのマスター、ドクターへの進学を有利な条件付きで薦める。そのため、中国からの留学生の中には一流の研究者になるべく「君はドクターを狙っているのか?」とちょっと怖い目つきで聞いてくる人もいるという。

こんなプログラムであるけれど、今日のOpening Receptionでは比較的のんびりとした雰囲気で終始して、「とにかく勉強しろ!!」と言われたような気はしなかった。プログラムのD担当であるRobinが繰り返し言っていた次のような言葉が印象的だった。
Please explore not only your laboratory but also other friends projects.
Take advantages.
Be a student while you can.

僕の大学から集まったメンバー6人も専門は全くバラバラ。化学系、生命系、情報系、工学系。中国からきた学生も、みんな別々の専門を学んでいる。それでも、お互いに研究室での生活の仕方であったり、全く違うものを対象とした研究でも同じメソッドを使っていたりして「おぉー、お前もそれやってんだ!」と話が盛り上がる。

明日からメンターに会い、今夏に何をやるかを決める。
果たして自分のスキルでどこまでバリューが出せるのかビクビクだけれど、しっかりと学びキャッチアップして自分自身にも、所属する研究室のメンバーにとってもプラスとなるようなものを残したい。

そしてRobinの言葉のなかにあるように、学生であるというステータス、アメリカという自由な雰囲気、様々な専門を持つ人と定期的に顔を合わせる機会を利用して、もっともっと視野を広げて学際的な知識も吸収していきたい。

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