7/18/2013

暑中見舞い申し上げます。

北半球では、1年で最も暑い時期にさしかかっている。

すでに日は短くなり始める一方で、暑さはこれからが本番。日本のニュースを見ていると、例年よりも厳しい暑さが街を襲っている。熱中症で亡くなった方も多い。夏の暑さは、体温調整機能が弱くなったお年寄りやまだ未発達なうえに地面に近い子供など、弱者に厳しい。みなさんも体調管理にはくれぐれも気をつけて。節電も、命を落としてまでする必要はないですよ。無理な我慢はせずに出来る範囲の努力をしながら日々を元気にすごせればいい。僕はそう思う。


暑中お見舞い申し上げます。


カリフォルニアの天気は清々しい晴れの日が続く。
カラッと乾いた風と、吸い込まれるような青空。陽射しは眩しいけれどヨーロッパ南部の刺すような光線ではない。こちらの気候に惚れ込んで移住をしてしまう人の気持ちも分かる気がする。それでも、23年間住み暮らしてしみついた日本の夏が恋しくもあったりする。ないものねだる人の気持ちは強情だ。

日本と中国で共通の季節を表す言葉、七十二候。小暑と大暑の間には、たとえば次のような言葉がある。
温風至(あつかぜいたる)
蓮始開(はすはじめてひらく) 
土潤暑(つちうるおいてむしあつし)
大雨時行(たいうときどきにふる)
気象の動きや動植物の変化を知らせる短文は、アジアの表情を綺麗に描く。蒸し暑さも、土砂降りの大雨も、時節の見もの、刹那の仕草だと考えればまた風流。

カリフォルニアの快晴も、2ヶ月の間に表情を変えるだろうか。
こちらの気候のなかにも風流さを見つけられればいいなと思う。






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