6/07/2011

Crossing American Continent: Day1

電車でアメリカ大陸を横断する。一日目。
使う電車はAmtrak、アメリカ全土を網羅している鉄道だ。
その中でも今回使うのは、San FranciscoからChicagoへと向かうCalifornia Zephyr号と言う名前の人気の路線。
所要時間は、約60時間。間違いなく人生最長の電車の旅だ。




Amtrakは15両編成。
食堂車や貨物車、寝台車など様々なタイプの車両、席のクオリティがあるが、もちろん僕が使うのは格安のCoach Seat。飛行機の中の造りだ。
座席は、思ったよりも広い。飛行機のビジネスクラス程の広さがあり、快適とは言えないまでもストレスにはならない。これからこの席で二晩過ごすこととなる。

San Franciscoは始発の駅なのだけれど、いきなり1時間半出発が遅れ、出鼻を挫かれる。が、ここはアメリカ、これぐらいの遅れは当たり前。

電車が出発する。天気はあいにくの曇り。見慣れたSan Franciscoの町並みが遠ざかり、電車は東へ東へ、ゆっくりと進む。

車輌の種類が様々であるように、電車を利用しているひとも様々だ。
最も多いのは老夫婦だろう。少しおしゃれに着飾った、リタイアしたあとの優雅な電車の旅といった風の人も多い。
あとは僕のようなバックパッカー、旅人風の人。若いアメリカ人。老人。
そして意外に多いのが、小さい子ども連れの家族か。展望車では小さな子供が元気にはしゃいでいる。

電車がカリフォルニアとネバダの間にあるシエラネバダ山脈に入ると、車窓から見える景色は依然として厚い雪が積もったものになった。
ふと昼寝をして気がつけば、今度は赤褐色の岩一面の景色、草原、そしてまた山、雪景色とくるくると変わる。

本を読んでいたら隣に座っていた老人から、何の本を呼んでいるのか、と話しかけられる。
Dan BrownのDa Vinci Code。
ポートランドにある有名なPowell Bookstoreで25年働いたという彼は、コロラド州デンバーに住む息子に会いに行くという。おすすめの本を何冊か紹介してくれた。
なぜ飛行機を使わないのかと尋ねたら、
「君のような若い人とのんびり話しながら行けるから」と。

また、展望車で二人のアジア人をみかけたので話しかけた。
一人は韓国系アメリカ人。大学を卒業してワシントンにある実家に帰省する。
もう一人は、旅行中のシンガポール人。ミリタリーサービスを終えて、1年間の休暇中、西海岸の観光を終えて今度は東海岸、ニューヨークへ行くという。
さらに、偶然同じ大学で留学をしていた友人がシカゴまで同じ電車にのることがわかった。

一人旅のつもりだが、旅行には常に新しい出会いがまっている。
これから始まる2ヶ月半のヨーロッパひとり旅も、たくさんの出会いがあると嬉しい。

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