突然降りだした夕立がアスファルトを濡らしたり。
見上げた空に夕焼けと青空が入り交じっていたり。
街灯の上にまだ未熟な入道雲と陽射しが輝いていたり。
夏がすぐそこに迫っていることを感じる日々が続く。
7月、8月、9月という夏の盛りに、いざ日本から離れることになると、あんなに湿っぽくて嫌だと思っていた日本の夏がなぜだか恋しくなってくる。去年好きな人と観に行った花火大会や夏祭りに今年は行けないんだなぁ…とか、仲の良い友達と海に行くこともできないのか…とか。
「夏」がキーワードの映画、音楽、絵、イベント、思い出が脳裏をよぎる。
周囲の友達がサマーインターンシップに向けて本格的な選考を受けていたり、夏の学会発表に向けての準備をしている様子を聞いて、焦りを感じることも多い。自分だって遊びに行くわけではないのだけれど、「日本でしっかりと研究するべきなんじゃないかな」とか、「インターン参加できなくて就活遅れをとったらどうしよう」とか、そんな不安が少なからず僕を襲う。
今回はふらっと旅に出るわけではなくて、アサインされた研究室に所属して研究を行うという明確な目的がある。それでも、なんとなく旅人気分が抜けず(実際プログラムの前後1週間ほどはふらふらするのだけれど)「まぁ、着替えさえあればなんとかなるかな、荷造りは前日で大丈夫」なんて若干適当に考えてしまっていたりする。
数えてみれば、残りの人生で夏はあと50回とか60回とか、それぐらいしかない。
たった一夏、されど一夏。
「たった」の一言に甘えていても、「されど」の一言に囚われすぎてもいけない。
留学をすることは自分が決めたこと。日本の夏が恋しくなるかもしれないけれど、それ以上に充実した日々を過ごすために、行けて良かったと思うために、本気で勉強も遊びも楽しみたい。
夏の思い出はやってくるものではなく、自分自身でつくり上げるものだ。
夏や留学のときだけではなくて、出来るだけ毎日をそんなふうに、大切に過ごしていけるように。明日も頑張ろう。
"日本の夏"ってフレーズがなんとなく好き!
返信削除暑いのは好きじゃないけど 笑
夏の勢いに流されないように、1日1日の夏をしっかりと感じで過ごしたいよね。
気分屋さんで表情の変わりやすい季節だ^^