60歳前のお向かいの美容師夫妻は、あと数年働いたらお店をしめて、将来はバリなどでのんびりと暮らす予定なのだという。それに向けて、英語の勉強を再びスタートしなければ…そんなことを思っていた矢先に僕が留学から帰ってきて、英語を教えてくれないかと突然家の前で頼まれた。
1年間の留学とバックパックを経たけれど、もちろんネイティブのようにペラペラと英語を喋れるようになったわけではない。誰かに英語を教えるなんてとんでもないレベルなので、最初は断った。それでも、おばちゃんに「まぁ、お互いにのんびりと英語を勉強するつもりでお願いします」と言われて、引き受けることにした。
正直に言って、おばちゃんは英語がぜんぜん喋れない。文法からやりなおさなければならないレベルだ。でも、彼女はこれから英語のテストを受けるわけではない。ただ誰かと笑顔でコミュニケーションをとるための英語や英会話を学びたい。だから、英文法を叩き込むような僕らが中学高校の頃にやったような英語をまた教えても意味が無い。
そこで、僕は自分が「いいなぁ」と思った映画や、youtubeや、音楽や、コラムを題材にして、おばちゃんの知的好奇心をくすぐるようにして徐々に英語に馴れていってもらおうと思っている。著名な人が放った金言や、音楽の詩とか、日本の文化や宗教のこととか、アメリカ大統領選のこととか…わかりやすくするために、それらを文字に起こして毎週おばちゃんに渡している。
おばちゃんのためを思ってはじめたことなのだけれど、「いいなぁ」と感じた言葉を日本語でも英語でも文字にして考えることは、それが心に響いた理由をしっかりと考え心に刻むことができていて、結果として僕のためにもなっている。
題材のいくつかは、このブログでも以前にいくつか引用して紹介した。
「世界がもし百人の村だったら」の英文(→"If the world were a village of 100 people")
TEDで見たスピーチ"The power of introverts"(→”「内向的な人が秘めている力」)
Harvard Business Reviewの中のコラム「幸せになるために、夢をあきらめる。」(→”To Find Happiness, Forget About Passion)
今日はまた、TEDで一つのプレゼンテーションを見て考えた。
Benjamin Zander "The transformative power of classical music"
「全ての人間が、クラシック音楽を愛でるセンスを持っている。ただそのセンス、可能性に気づいていないんだ。そして僕の仕事はその可能性を人々の中から呼び覚ましてあげる事。できたかどうかは、輝く眼をみればわかる。」
彼のユーモアある語り口調と、時折見せる少し悲しみを帯びた、心からの気持ちを込めたメッセージに心打たれた。
こちらのリンクはTEDのオフィシャルサイト、日本語の字幕つき。おすすめ。
(→”The transformative power of classical music")
こんな音楽の先生に人生の早い段階で出会っていたら、僕はなにも楽器を弾いたりすることが出来る人ではないのだけれど、「将来はクラシック音楽奏者になる!」なんてことを言う子供になっていたかもなぁ…そんなことを思った。
Benjamin Zanderがこのスピーチの中で言うように、統計ではクラシック音楽を聞く人は全人口の3%だという。僕は97%であった。でも最近、クラシックにふれる機会が少しだけあり、そしてこのスピーチを聞いて、もっとたくさん聞いてみようと思った。
Benjamin Zanderから、彼がスピーチの中で言う"shining eyes"をもらえたようだ。
今週末の、英語学習の題材は多分この動画。僕がいいなと思った彼の言葉をいくつか、引用。おばちゃんにも、僕の友達にも、本当にたくさんの人にBenjaminの伝えたい熱いメッセージが伝わってくれたら嬉しい。
Harvard Business Reviewの中のコラム「幸せになるために、夢をあきらめる。」(→”To Find Happiness, Forget About Passion)
今日はまた、TEDで一つのプレゼンテーションを見て考えた。
Benjamin Zander "The transformative power of classical music"
「全ての人間が、クラシック音楽を愛でるセンスを持っている。ただそのセンス、可能性に気づいていないんだ。そして僕の仕事はその可能性を人々の中から呼び覚ましてあげる事。できたかどうかは、輝く眼をみればわかる。」
彼のユーモアある語り口調と、時折見せる少し悲しみを帯びた、心からの気持ちを込めたメッセージに心打たれた。
こちらのリンクはTEDのオフィシャルサイト、日本語の字幕つき。おすすめ。
(→”The transformative power of classical music")
こんな音楽の先生に人生の早い段階で出会っていたら、僕はなにも楽器を弾いたりすることが出来る人ではないのだけれど、「将来はクラシック音楽奏者になる!」なんてことを言う子供になっていたかもなぁ…そんなことを思った。
Benjamin Zanderがこのスピーチの中で言うように、統計ではクラシック音楽を聞く人は全人口の3%だという。僕は97%であった。でも最近、クラシックにふれる機会が少しだけあり、そしてこのスピーチを聞いて、もっとたくさん聞いてみようと思った。
Benjamin Zanderから、彼がスピーチの中で言う"shining eyes"をもらえたようだ。
今週末の、英語学習の題材は多分この動画。僕がいいなと思った彼の言葉をいくつか、引用。おばちゃんにも、僕の友達にも、本当にたくさんの人にBenjaminの伝えたい熱いメッセージが伝わってくれたら嬉しい。
"Classical music is for everybody."
"I've one last request before I play all the way through. Would you think of somebody you adore, who's no longer there. A beloved grandmother, a lover - somebody in your life who you love with all your heart, but that person is no longer with you. Bring that person into your mind, and at the same time follow the line all the way from B to C, and you 'll hear everything that Chopin had to say."
"I realized my job was to awaken possibility in other people. And of course, I wanted to know whether I was doing that. And you know how you find out? You look at their eyes. If their eyes are shining, you know you are doing it."
"I have a definition of success. For me, it's very simple. It's not about wealth and fame and power. It's about how many shining eyes I have around me."
"I walked out of Auschwitz into life and made a vow. And the vow was, I will never say anything that couldn't stand as the last thing I ever say."
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