4年前、大学1年生のこの時期に、留学を決断して下手くそだった英語の勉強をして、ここまできた。その経験があったから今の自分 がいる。でも、それで満足してないか。震災があって、祖父がなくなって、恋をして、旅をして、走って… そのたびに、壮大に聞こえるかもしれないけど、この世のなりたち や、自分、家族、社会、国、世界についてくっそ考えて悩む毎日。 研究なんかよりも新聞読んで哲学書読んで誰かと教育や幸せについ て語って考えることのほうが正直楽しい。
"Think globally, act locally.""Today is the first day of the rest of your life."
actの範囲やキャパを、狭めてないか。thinkとのバランスを間違えてないか。僕の(そしてほとんどの学生の)生活には、もっと詰め込む余地が あると思う。無駄になっている部分が多い。SNS上やベッドで過 ごす時間を減らせることはあきらか。
変えよう。今日から。残りの人生のために。
この中で、僕が引用した"Today is the first day of the rest of your life."は、僕の中の座右の銘のようになっている。留学を志して、通い始めた予備校の最初のクラスで学んだ格言であり、そして、同じサインを留学中のSan Franciscoの街中で巡りあい、なんだか運命的なものを感じて僕の心に刻みこまれた。言葉でも、人でも、本でも、巡りあうものとは人間は必然的にめぐりあう。僕はそんな風に感じることがたまにある。
上の文章を衝動的に書いた理由は、父から薦められた一冊の本を読んだから。
ファーストリテイリング社長、柳井正さんが書いた『現実を視よ』。この本に書かれている内容は、耳を塞ぎたくなるような、眼を閉じたくなるような、日本が今後向かえる(いや、すでにむかえている)深刻な問題についてである。
「このままでは日本はやばい。本当にやばい。」
そんな感情は、新聞を開く度に、旅先で話をする度に、前々から薄々とは感じていたけれど、それを実際に文字にされて訴えかけられて、本当にどうにかしなければならないと心から感じた。それは日本のため、そこに住む僕の家族のため、僕のため、僕の未来の子供のため、愛する全ての人のため、世界のため、だ。
それで、僕にはいったい何ができるのか。著書の中では柳井さんは「企業しろ」「海外を知れ」と若い世代である僕らに訴えかける。ただ、その言葉をかけられたからといって、すぐに僕がそういったことができるわけではない。海外だって、行きやすくはなったけれど、はい、じゃあ行ってきますといって今まで築きあげてきたものや考えてきた道を急に変更することは、僕は美徳ではないと思う。
毎日5回ぐらい大学やめてやろうと思い、6回目で思いとどまる。それは今の道が正しいと信じる気持ちと、新しいことを挑戦することへの恐れの気持ちから。
何かを変えたい。でも、何が出来るのか。
そんなことを考え込んでいて、いまだに明確な答えは出ていないけれど、とりあえず自分の中で少しでもこの感情と折り合いをつけるために決めたことが、『英語を学び直すこと』。
留学に行き、バックパックに行き、平均的な日本人よりは英語ができるようになった。しかしそれで満足して奢っている自分が間違いなくそこにいた。その気持ちを払拭して、入れ替える。そのために、英語を学び直す。これは間違いなく今の僕にも、そして今後の日本や世界を生きるためにも必須のことだ。
英語がネイティブの友達がいる。彼らと比べると、僕の英語力のなさや、今までまなんできた量が違うから…と諦めてしまう人がいる。でも、それは間違っている。人はみんな、自分だけの生き方、自分だけのボキャブラリーを持っている。僕は日本人だけれど、おなじ日本人が日本語で喋る会計や難しい政治の話とかは全くわからない。それはその領域でのボキャブラリーや知識がないから。
英語ネイティブに負けないぐらい、僕の好きなトピックに関する英語の勉強をしていく。それがきっと僕の強みにもなるし、継続できる英語の学び直しになると思う。
具体的にはどうするか。ただ文法とかをまた学んでも、僕は絶対に飽きてしまう。だから、僕の好きな「人間性が豊かになること」「コミュニケーション」「世界事情」そういったテーマに英語で取り組む。
「人間性が豊かになること」
TEDの動画を見る。週に3〜4日。日本語の字幕を出しつつ、英文の全文を読みながら、スピーチを聞く。トピックは全て心を豊かにしてくれるものであるし、なによりもプレゼンテーションの上手さ、笑いのとり方、発音の仕方など学べることがたくさんある。
一つの動画の時間は15分〜20分だ。Facebookなんかをダラダラとチェックする時間があるのならば、TEDを一本見よう。
「コミュニケーション」
新聞で見つけた、"Vital Japan"という団体が開催する英語での勉強会に参加することにした。来週の土曜日が一回目。トピックは"2012 US Presidential Election - Communication Strategy & Implication for Japan"
比較的僕が興味を持っていたトピックであるけれど、しっかり話し合いについていけるのか。事前にしっかりと勉強をして望みたい。
「世界事情」
アメリカ大統領のスピーチ、ノーベル賞の受賞者の話、世界中のいたるところで行われている人の心を動かすような「平和」をトピックとした話が、僕は好きだ。そういったスピーチを、インターネットを利用して週に一回は聞いて、考えてみたい。また、大学の生協には無料でThe Wall Street Journal for Asiaが置いてある。それを読む。これは帰国後続けいていることだけれど、NHK World News Radio Japanを毎朝の自転車での通学時間にこれからも続けて聞いていく。
まだまだ出来ることはある。
合わなかったらやめて、また新しい楽しそうなことをやる。世界がどーだとか、政治がうんちゃらだとか、なまじ世界をみて新聞が好きで知識があるから、語るクセができてしまってる。評論家になるのはもうやめよう。
”行動者のほうがかっこいい”心で感じて、頭で考えて、身体を動かす。
何かを成すのに遅すぎるということはない。今日は、残りの人生の最初の一日なのだから。
いつも更新を楽しみにしてます☆ブログ読んでうちも自分のできることをやろう、そして考え続けようと思いました。人って大事なことや思いでも時間が経つと忘れてしまいがちだから、いつもこの感情を抱いて過ごすのは難しいけれど。立ち止まったときにはこのブログ読んで再出発します。りゅうのすけにsfで出会えて良かったよ~!
返信削除yuko
返信削除コメントありがとう!読んでくれてるんだね、嬉しいです。
そう、人間の気持ちって刻一刻とかわっていくものだから、凄く大事なことも、時間が経つと忘れてしまう。でもしっかりと考えたことや、自分のこころに響いたことは残しておきたい。そしてできるなら残すだけでなくて、見ている人が少なくてもアウトプットしておきたい。そんなことを思ってブログ形式で備忘録を綴ることにしました。また日本でもSFでも会おう!