6/18/2012

「夏の匂いがした」

昨日の夕方、骨折して動けない弟のために晩飯を買いに、外に出かけた。
朝から降っていた雨も止み、晴れ間がさし蒸し暑さが残る昼も過ぎ、長くなった日を感じながら自転車で近くのスーパーまで。

そのとき、ふと、夏の匂いがした。

どんな匂いかと聞かれたら答えに詰まってしまうけれど、あれは間違いなく夏の匂い。
そんなことを感じて、
「なんだか今日は夏の匂いがする。」
 こんなことをtwitterでつぶやいたら予想外に沢山の人からの反響があった。
「わかる!空気的に!釣り中にも思った!」
「それ凄いわかる。しかも我が家は"+蚊取り線香&縁日の煙" 笑」
きっと、もっとたくさんの人が同じ匂いを感じていたのだと思うと、なんだか嬉しく思った。

昨年のこの時期は、僕は日本にいなかったので、この匂いをかぐのは実に2年ぶりとなる。それでも、すぐに「夏の匂い」だってわかったことが、凄く嬉しかった。
自分の中にある、日本人の心を垣間見れた。

この時期の雰囲気は、春のそれとも真夏のそれとも違う。
梅雨の合間に現れる、夏の訪れを感じさせる風情あるもの。

八十八夜、紫陽花、夏至、七夕、蛍、花火、台風、縁日、七夕。

コンクリートを打つ雨の音、夜遊びしたくなるワクワク感、軽やかになっていく服装

田舎ほど自然が多いわけではない東京に生まれ育った。けれど、自然が少ないからこそ、そういった些細な変化に敏感に、大切になれた。そんな気もする。

夏が来る。


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