10/06/2012

時差ボケで眠れない真夜中に

旅から帰ってきてから、なんだかモヤモヤとした日々を過ごしている。
物凄くたくさんのこと、紛争のことから宗教のことまで、答えのないことを考え続けていたのだけれど、そういったことを考えるという行為すらなんだか無意味に感じてしまうような日本の平和さ。
専門は何を勉強しているのか、電気工学だ。だったらそれだけに集中して興味を持って勉強することが出来れば良いのだけれど、そうすることもできず、全く関係ない本を読んだり、美術を観に行ったり、新聞をじっくり読んだりして、世界という視点から物事を考えていたいという気持ちが収まらない。

"Think globally, act locally."

この有名な言葉を心に刻み込んで、興味を持ったり考えるフィールドは広く大きくして、実際に行動するのは自分の目の前にあることにしようと決心したのは留学を終えた直後の1年前。それを今までしっかりとやってきたつもりである。
しかし、それからthinkだけが暴走して無限の宇宙に向かい僕の頭を悩ませて、actに身が入らずthinkとのギャップが広がっていき焦燥感を感じさせる。

それは例えるならこんなイメージ。
大きな船にたくさんの人々と乗っていて北極点を目指す。気候、氷山の位置、他の船との関係…様々なことを気にかけながら船はゆっくりと北に、北に、すすんでいく。
しかし、その船の中のある一室の中で暮らしている僕は、共に生活する人々と円滑な船上ライフを送るために充てがわれた仕事をしっかりとこなす。掃除、電気機器の修理、誰かの退屈を笑わせて軽減させる、食事をつくる、本を書く、とか。そういったことをしている一人ひとりは、東西南北、全く別の方向に向かって活動している。でも僕らをのせる豪華客船なのか、戦艦なのか、タイタニックなのかわからないけれど、とにかく”日本”という名前の船は、北極点というゴールを目指している。凄くマクロに考えれば。
だから、僕自身というミクロな立場になって行動をおこすときには、自分のやりたいことをやって、目の前にあるできることをこなして、南に歩いてもいい。結果的にその行動は、自分が乗っている船の北上線路へのベクトルに転換されている…
だから安心しろ、船の行く先を知っていたりそれを考えるのは大事なのだけれど、船員の1人である自分がそれを全て知っている必要はなくて、自分の出来ることをすればいいんだ。

そんな姿がイメージできているのだけれど、生まれ持った僕の糞真面目さが、船上の客室の中でも北に向かって進まないといけないんじゃないかという気持ちを抱かせて、その気持を捨て切れない。どうしたものか。

旅の後半から、あまり深い眠りにつくことができずに、寝てても脳が活性化しているようで、変な夢をたくさんみたり訳のわからないアイデアがポンポン浮かんできたり。
そこに時差ボケもまじっているのか、妙に頭が冴えていて眠れない。
それでも不思議な事に、朝起きた時には比較的すっきりしているのだけれど。


こうやって思い悩んでいることもいつかはきっと忘れるのだろう。備忘録。再び寝ます。

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