3/07/2011

The Kids Are All Right

映画を見ました。


"The Kids Are All Right"
「母二人子供二人」という家庭の中に、精子ドナーとなった男(バイオロジカルファザー)が 出現。
レズビアンの両親を持った思春期の子供達の、不安定で純粋な心情の移り変わり描いた作品。

映画のテーマは、「家族愛」「同性愛」「セクシャリティ」。
日本にいた頃にはあまり興味もなく関心も向かなかったであろうこれらのトピックが、
ここアメリカの特にSFではとても身近であり、考えさせられることや発見が多かった。





SFは、アメリカ屈指のゲイの街。
カストロ地区に足を運ぶと、手をつないだ同姓カップル(主にゲイ)が当然のように道を歩き、同性愛の象徴であるレインボーフラッグが道路を彩る。
ゲイバーやゲイショップも多くあり、一度本屋に入ると男同士が裸で絡み合っている写真集が入り口すぐ横に陳列されているから驚きだ。

日本では「ありえん!」というこんなオープンな同性愛。
しかしここアメリカでも100%認知されている訳ではない。
2008年に大きな論争が起こった、California Proposition8 - 同性婚禁止週条例-
全米の中でも特にゲイに寛容であると言われ世界最大のゲイのコミュニティを有するここカリフォルニアであっても、このProposition(州条例,全州民投票によって決まるアメリカの州の法律)は否決されなかった。(52%の賛成票が投じられ条例は可決)

しかしこれは、予想される結果でもあった。
SF周辺のベイエリアと呼ばれる一帯では同性愛に理解があっても、
南北に日本と同じ程の長さを持ち、太平洋に面しアジアに最もちかい週であるカリフォルニアには、カトリックのメキシコ系移民や、また家族の絆や伝統を大切にするユダヤやアジア系も多い。かれらは政治的にはリベラルであっても、モラル的には保守的なのだ。



Prop8の地域毎による賛成反対の勢力図(Wikipedia, California Proposition 8より)
ベイエリアではNo(=同性婚禁止反対)だが、カトリックや移民の多い南部と中部ではYesが大半だ。



さて、映画の内容からかなり外れてしまったけれど、冒頭の映画"The Kids Are All Right"の中では同性婚に関する法律の可否などといった政治的トピックは全く出てこない。
もっと単純に、少ーしだけ普通と違う両親とその子供たちの絆や家族愛を描いた、ハートウォーミングなホームコメディだ。
しかし、このキャッチーなストーリー裏には上で書いたような、アメリカ社会で日々取り上げられている難しい「同性愛」や「モラル」といったメッセージも含まれている。
日本にいた頃に見たのであれば、きっとあまり心に響くことのなかったであろうこの映画。

ゲイやレズビアンという同性愛に対する理解の心を少し開いて、一度は見て欲しい映画◎


PS
この映画の舞台設定は明かされていない(と思う、聞き取れなかっただけかな)のだけれど、これはおそらくSF周辺のベイエリア。
スパムドナーの男の職業がオーガニック野菜を使った小洒落たレストランの経営であったり、母親の一人がワインをとにかく好んで飲むところなど、健康志向の高いベイエリアの食文化を顕著に投影している。

アメリカ、サンフランシスコのサブカルチャーを知れるという点でも、この映画はオススメ◎

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