facebookにポストした内容を、備忘録としてこちらにも。
【就活生への注意(自分にも言い聞かせていること)】
就職活動をしていると、「めちゃくちゃフレンドリーな人事の人」と出会う事がよくあります。あるいは「欲してもいないのに様々なものをプレゼントしてくれる会社」や、「私も昔は◯◯だったんだよー」と自分との共通点をとにかく引き合いに出すOBもたくさん見受けられました。
本当に親切で、就活生のことを思いそのような対応をしてくれる企業もあるのでしょう。しかし、よく考えてみてください。多くの人事の方の任務は「定められた採用の枠をうめるために、出来るだけ優秀で自分の会社を理解してくれている人材に、『YES』と言わせること」です。企業は僕らを選考しますが、僕達も企業を選べます。そして最終決定権を持つのは僕達です。そのため、一部の人事や企業は、様々な手段・手法を用いて、人材を競合他社に取られないためのアピールをしてきています。
そのために用いる説得の方法=『YES』を導き出す方法=企業を選択させる方法が、図らずとも保険のセールスや自動車販売の営業マンの用いる様々な心理テクニックであったり、グリコのオマケ商法、アイドルが登場するテレビ広告が及ぼす影響力と似ているのです。お菓子などの商品を購入する際に、実は一番大切なその商品自体がもたらす便益を考えたり考察することなく、◯◯が宣伝していたから良いものに決まっている!と考えてしまう心理と一緒です。
ある企業に、自分が思っていた以上に好意を抱いていたら少し立ち止まって、なぜ自分が好意を抱いたのかを考えなおしてみるべきです。広告に騙されていたり、過剰に反応しているだけなのかもしれません。もしかしたら自らの利益の最大化に囚われている誰か・何かに騙されているのかもしれません。疑心暗鬼になってしまうかもしれないけれど、就活の『YES』は、車や保険を購入すること以上の一生ものの選択となりえます。就活の本質(であるのかわかりませんが)である就職先の業務内容や実際に働いている人の様子にも着目するべきでしょう。
父親から勧められて読んでいる「影響力の正体」(ロバート・B・チャルディーニ)(社会心理学の古典「影響力の武器」の新訳版、こっちのほうが読みやすい)、これからどこかに『YES』を言う僕のような就活生、賢い消費者になりたい人、或いは広告や営業で多くの人から『YES』を引き出す仕事をする人、とにかくすべての人にオススメの一冊です。
影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく [単行本]
影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか [単行本]
0 件のコメント:
コメントを投稿