4/01/2016

社会人2年目、三現主義、挑戦する姿勢

社会人生活の1年目が終わり、今日から2年目となりました。


1年間、エンジニアとして必要な知識を学ぶ座学と天然ガス生産の現場・LNG受け入れ基地でのOJTが続いた。お金を生み出すような仕事はほとんど行わなかったけれど、振り返ってみれば、昨年の今頃は知り得なかった様々な知識・経験を積むことができた。

もっと実務に携わりたいなぁと少し腐っていた時期もあったし、これが自分自身の描いていた社会人像なのだろうか?と考えた時期もあった。
けれど、お金をもらいながら学ばせてもらえている環境に感謝して、積極的に学ぶ姿勢を保ち続けようと努力することができたように思う。
残り少しのOJT期間もこの気持を抱き続けていきたい。


先日、5月以降の配属に関する面談があった。
専門はどうするか、勤務地はどこを希望するか、中長期的にどのように仕事に携わりたいか…。事務系であっても技術系であっても、どのような会社であっても、人事面談で聞かれることに大きな違いはないと思う。

面談に臨んで、思い出した言葉が2つある。

1つは、僕の会社の技術系の役員さんが入社後に伝えてくれた言葉、「三現主義」。
「三現主義」とはトヨタやホンダなどのものづくり企業が実践している考え方であり、
  1. 現場
  2. 現物
  3. 現実
の頭文字からとったもの。
机上の空論ではなく、実際に「現場」に赴き、「現物」を確認し、「現実」を認識した上で問題解決を図る
そんな考え方や行動の仕方。

僕は大学院を出て、工学の修士を得ているけれど、圧倒的に経験値が足りない。(さらに言えば「工学」に関する知識も足りない)
学歴があるぶん頭でっかちになって、実際の現場を見もせず机上の空論を振りかざしてばかり。無意味な提案をする。現場に迷惑をかける。
このままOJT研修を終えて、再びスーツを来て、デスクワーク中心の生活に戻ってしまったらいずれそんな嫌な先輩・上司に自分がなってしまうように思えた。
そうなりたくはなかった。

もう1つは、大学院のときに受講した「技術系経営幹部講話」という講義の中での言葉。
この授業は技術系のバックグラウンドを有した経営幹部が、自身のキャリアアップの跡をたどりながら、それぞれのレベルでの目標の立て方や課題への取り組み方などを教授する科目。
様々な大企業の経営幹部の方々の話の中で、印象に残ったある企業の社長の言葉。
「私は、なるべく本社から離れた現場で仕事がしたかったんですよ。ふりかえると、田舎の工場長だった時代が一番楽しかったですね。本社のうるさいルールに縛られずに、色々なことに挑戦できた。失敗しても本社の権力から離れていたから許されたことも多かった。だから若いあなた達にも、工場長を目指してたくさん失敗してほしい(笑)」
ひょうひょうと話すその姿には威圧的な雰囲気はなく、人を引き付ける魅力があった。
そうなりたいと思った。


2つの言葉を思い返しながら、面談で希望を伝えた。
都会の綺麗なオフィスでの業務や、海外出張・勤務に憧れる気持ちもある。
けれど、若いのだからなるべく現場に近い場所で経験値を積みたい。
泥臭く仕事をしてみたい。

「三現主義」と「挑戦・失敗する姿勢」を常に持ち続け、いざ2年目。


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